はじめに
イラストを描くのが好きだけれど、自分の絵に自信が持てない、周りの人と比べて自分の絵が十分ではないと感じることがあります。この記事では、元ゲームイラストアートディレクターのハシケンが紹介する7つの対処法をもとに、自信を持ってイラストを描く方法をご紹介します。どのような状況でも自信を持って絵を描くことができるようになるための方法を学びましょう。
自信喪失の原因を見つける
まずは自分がどうして自信喪失してしまうのか、その原因を見つけて対処していくことが大切です。自分の絵に自信が持てない理由は人それぞれ異なりますが、主な原因を以下に示します。
他人と比較し過ぎる
絵を描く人は自然と他の人の作品や技術と比べてしまいます。しかし、上手い人と自分の絵が違うことに焦りを感じることは、むしろ成長の足かせになることがあります。比較することで自分を励ますという意味であれば良いのですが、単純に他人と比べるばかりで自信を失ってしまう場合は、その考え方を変える必要があります。
自分の絵が他の人に劣っていると感じた場合も、他人と比べて自信喪失しているだけでなく、自分の絵もそれぞれ個性があり、比較することが意味を持たないことがあります。かむしろ、他人の長所を参考にしながら、自分独自の画風や表現を追求していくことが大切です。
自分の絵の世界観に自信がない
自分のイラストが上手くないと感じる原因の一つに、自分の描く絵の世界観に自信が持てないことがあります。絵の世界観は他人には見えない部分であり、自分が描いた絵にしか感じられない独特の雰囲気です。他人と比べても自分の世界観が劣っていると感じることはなく、その世界観を自信を持って表現することが重要です。
自分独自の世界観を大切にし、それを追求していくことで自信がつくことがあります。自分の作品の世界観を他人に理解してもらうことは難しいこともありますが、世界観を追求することで、自分の絵を描く楽しみが増え、自信を持つきっかけになるでしょう。
アプローチを変えてみる
自分の絵に自信が持てない場合、普段とは違った方法で絵を描くことで効果的に自信を取り戻すことができます。以下にいくつかの方法をご紹介します。
デジタルで絵を描く
アナログで絵を描くのが主であれば、デジタルで描いてみるのも新たな発見や自信を得るきっかけになることがあります。デジタルにはアナログでは得られない多くの機能や効果があるため、それらを使って新しい表現を試みることで、絵に対する新たな自信が生まれることがあります。
また、デジタルでの描写は手軽に修正ができるため、手間をかけずに自分の望む絵に近付けることができます。その分、自分の描いた絵に自信が持てるようになることがあります。
違ったジャンルやスタイルに挑戦する
いつも描いているジャンルやスタイルから離れて、新しいジャンルやスタイルに挑戦してみることも効果的です。新しい試みで自分の技術が伸びることを実感できることがあり、それが自信につながります。また、違ったジャンルやスタイルを試すことで自分が得意とする分野が見つかることもあります。
例えば、いつもはキャラクターを描くことが多い人が風景画に挑戦したり、リアルな画風からアニメ調の画風に変えてみたりすることで新たな発見や自信を得ることができるでしょう。異なるジャンルやスタイルに挑戦することで、絵を描く楽しみも広がり、自信も増えることがあります。
過去の作品と向き合う
自分の過去の絵に向き合うことで、自分がどれだけ成長したのかを実感し、自信を持つことができます。以下に、過去の作品と向き合う方法を紹介します。
昔の自分の絵を見返す
昔の自分の絵を見返してみることで、自分がどれだけ成長したのかを実感できることがあります。技術的な向上はもちろん、表現力や世界観がどのように変化したのかを振り返ることで、自分に自信を持つことができます。
時間が経った作品を見ることで、新たな視点から自分の絵を評価できることがあります。過去の自分に対する評価が変わることで、今の自分の絵にも自信を持つことができるでしょう。
貰ったいいねやコメントを振り返る
他の人から貰ったいいねやコメントを振り返ることも、自信を取り戻す方法の一つです。過去に対して肯定的な評価をもらっていることを思い出すことで、自分の価値や実力を再認識できます。また、人からどのような点で評価されているのかを確認することで、自分の絵の魅力を再確認することができるでしょう。
他人の評価は必ずしも自分の技術や絵の質と連動しているわけではありませんが、他人からの肯定的な反応を思い出すことで、自分の絵描きとしての自信を取り戻すことができることがあります。
周囲の人からアドバイスをもらう
絵を描く上で、他の人からアドバイスや指導をもらうことも大切です。他人の意見やアドバイスを参考にしながら、自分の絵を磨いていくことで、自信を持つことができるようになります。以下に、周囲の人からアドバイスをもらう方法について紹介します。
上手い人から助言をもらう
自分よりも技術が高い人に教えを請うことで、絵を描く上での悩みや不安を解決できることがあります。教えてもらうことで、短期間で上達することができ、自信を持つことができるようになるでしょう。
上手い人からアドバイスをもらうことで、自分だけでは気づかなかった問題点や改善点に気付けることがあります。他人の意見やアドバイスを参考にしながら作品を改善することで、自分のイラストに対する自信が増すことがあります。
絵を描く仲間と情報交換する
同じ趣味や目的を持つ仲間と情報交換をすることも、自信を持つための方法の一つです。他の人がどのような方法で絵を描いているのか、どのような悩みや問題に直面しているのかを知ることで、自分自身の問題解決や技術向上に役立てることができます。
絵を描く仲間と情報交換を行うことで、互いに助け合いながら技術や表現力を向上させることができます。また、仲間と一緒に頑張ることで、絵描きとしてのやる気や自信が増すことがあります。
まとめ
この記事では、イラストに自信を持つための方法をいくつか紹介しました。原因を見つけて問題解決に取り組むことや、普段とは違うアプローチで絵を描くこと、過去の作品と向き合うこと、周囲の人からアドバイスをもらうことなど、様々な方法があります。絵描きの道は終わりのない世界ですが、上手くやり過ごしながら進んでいく方法を実践しながら、自分だけのオリジナルな絵の世界観や表現力を大切にして、楽しんでください。自分が向上するにつれて、他人の評価にとらわれず、自信を持って絵を描くことができるようになるでしょう。